我々は保護された高速なユーザー通信/ユーザー同期を実現する``非対称分散 共有メモリ:ADSM''を提案してきた.ADSM は読み出しと書き込みの実現モデル が別々で,読み出しは通常の仮想共有メモリ方式と同様であるが,書き込みに 関してはコンシステンシ維持コードが埋め込まれる.書き込みの自由度が高いから, 様々な最適化が可能になる.我々はコンシステンシ維持コードの数を静的/動 的に削減することで,書き込みのオーバーヘッドを削減する最適化技法を提案 する.汎用並列オペレーティングシステムSSS-COREとAP1000+上に作成したコ ンパイラ並びにランタイムシステムにおいてSPLASH-2のLU-Contigを使って評 価を行なった.実行時間は静的な最適化により80%向上し,更に動的な最適化 をおこなうことで30%向上した.